先日、MITメディアラボ副所長の石井裕さんのお話をきく機会を得た。デザイン系の人たちの多い集まりでのレクチャーだったのだが、わずか1時間あまりの間にもの凄い情報量と思いの詰まったプレゼンテーションだった。
何よりも、真っ直ぐでハートが熱い。レトリックやテクニックといったものに頼るのではなく、時間がいくらあっても足らない程の伝えたいことがある。その事実が信じがたい程のパワーを生んでいる。内容も凄いのだが、それ以上にその事実が聞き手の心を動かす。まず生き方、スタンス(彼はプリンシプル(principle)と言っていたが)がちがうこと、そこから変えなければならないことがビンビンと伝わってきた。
伝えたいことを持つこと、そのために自らに問うことが一番大切なことを学んだ。
心に残ったこと。
○inspireすることの価値 > 本当に伝えることを一番大切にする
○美の本質 Uniqueであること、再現できないこと > 美への愛、コンテンツ価値の評価の重要な点
○人に対峙する姿勢 > 相手が無名であっても最大限の集中力と努力を持って対話する
<私の受け取ったメッセージはこの3つ>
1)伝えることが何よりも大切
2)伝える内容は美を備えていて欲しい
3)対話こそがもっとも有効で、大切にすべき伝え合う機会・手段
学びの要約をこちらに上げてみました。http://www.simple-web.co.jp/kyokukai.html
2010年1月16日土曜日
2009年12月30日水曜日
2009年の仕事を振り返る
気がつけばもう年末!
あわてて、2009年の主な仕事を振り返ってみます。
○環境省:低炭素社会づくりウェブプロデュース
○大手流通:PB商品ウェブ販売戦略企画
○駅消費研究プロジェクトコンサルティング
○カルチャーセンター:IT環境移行アドバイザリー
○海産物商社:ウェブ・直販戦略コンサルティング
○日本オーディオ協会:イベント企画・運営支援
○フィットネスクラブ:新店舗展開戦略企画アドバイザリー
○コンサートプロモート会社:新組織体制検討コンサルティング
○環境省:上海万博向け映像・展示開発企画・コーディネーション
+小学校PTA会長&区PTA連合会副会長
相変わらず色々な業種・領域の仕事に関わっていますが
1)社会や組織、市場の現状を見つめ・評価・分析する
2)今後のあり方や、事業環境を見つめギャップ・課題を見いだす
3)解決策としての計画やスキームを立案する
4)ステークホルダーとディスカッションしながら調整し、具体性を高める
といった視座・プロセスはほぼ同じです。
雑食で仕事をするからこそ見えてくるものもあると信じて、
また来年も色々なプロジェクトに挑んで行きたいと思っています。
来年はどんなプロジェクトに出会えるか、今から楽しみです!!
あわてて、2009年の主な仕事を振り返ってみます。
○環境省:低炭素社会づくりウェブプロデュース
○大手流通:PB商品ウェブ販売戦略企画
○駅消費研究プロジェクトコンサルティング
○カルチャーセンター:IT環境移行アドバイザリー
○海産物商社:ウェブ・直販戦略コンサルティング
○日本オーディオ協会:イベント企画・運営支援
○フィットネスクラブ:新店舗展開戦略企画アドバイザリー
○コンサートプロモート会社:新組織体制検討コンサルティング
○環境省:上海万博向け映像・展示開発企画・コーディネーション
+小学校PTA会長&区PTA連合会副会長
相変わらず色々な業種・領域の仕事に関わっていますが
1)社会や組織、市場の現状を見つめ・評価・分析する
2)今後のあり方や、事業環境を見つめギャップ・課題を見いだす
3)解決策としての計画やスキームを立案する
4)ステークホルダーとディスカッションしながら調整し、具体性を高める
といった視座・プロセスはほぼ同じです。
雑食で仕事をするからこそ見えてくるものもあると信じて、
また来年も色々なプロジェクトに挑んで行きたいと思っています。
来年はどんなプロジェクトに出会えるか、今から楽しみです!!
「近代化」がコモディティに
日本が長らく恩恵を受けてきたアドバンテージがコモディティ化しているのでは?という問題提起です。備忘録的に列挙しておきます。
○色々な事件はあったものの、日本はこの100年ほど、欧米諸国に互して活動できるアジア唯一の国としての立ち位置を保ってきた。ただ、その立ち位置そのものが急激にアドバンテージを失いつつある。
○日本がアドバンテージを築けたのは、アジアの国としては唯一、圧倒的に早期に社会・産業の近代化を実現したことにある。それにより、欧米の国々とは対等に近い立場で拮抗し、アジアの国々に対しては経済先進国として優位な立場を安定的に持つことができた。
○社会・経済の近代化が、アジアの多くの国々で急激に進み、その程度と範囲もどんどん拡がって行く。
○結果、日本が長らく基盤としてきた優位な立場が急激に陳腐化している。
○日本はこれまでのアドバンテージにしがみつかず、あらたな社会的・産業的な価値を持たないと、国の存在自体がコモディティになってゆく。
ちょっと乱暴で単純化された見方ではありますが、どちらへ進むべきか?と考える時に、頭の中に置いておきたい視点だと思っています。
○色々な事件はあったものの、日本はこの100年ほど、欧米諸国に互して活動できるアジア唯一の国としての立ち位置を保ってきた。ただ、その立ち位置そのものが急激にアドバンテージを失いつつある。
○日本がアドバンテージを築けたのは、アジアの国としては唯一、圧倒的に早期に社会・産業の近代化を実現したことにある。それにより、欧米の国々とは対等に近い立場で拮抗し、アジアの国々に対しては経済先進国として優位な立場を安定的に持つことができた。
○社会・経済の近代化が、アジアの多くの国々で急激に進み、その程度と範囲もどんどん拡がって行く。
○結果、日本が長らく基盤としてきた優位な立場が急激に陳腐化している。
○日本はこれまでのアドバンテージにしがみつかず、あらたな社会的・産業的な価値を持たないと、国の存在自体がコモディティになってゆく。
ちょっと乱暴で単純化された見方ではありますが、どちらへ進むべきか?と考える時に、頭の中に置いておきたい視点だと思っています。
2009年12月17日木曜日
Twitterはもはやプラットフォーム
どんどん熱くなってるTwitterまわり
Twitterを取り巻くトピックがさらに熱くなってきた。Twitterはもはや1サービスというよりも、コミュニケーション・プラットフォームとしての位置を確立し始めている。つぶやいた結果が集約されコンテンツとなど、Twitterを内部に取り込んだサービスも日々続々と登場している。Twitter本社とコンタクト人に話を聞いたが、かれらもTwitterを取り込んだ様々なサービスの登場を望んでいるそうだ。
ユーザーにとっては統合的なコミュニケーション・メディアインターフェイス
ユーザーにとっては、新しいネット社会とのコミュニケーション・メディア・インターフェイスとしての意味が定着してきた感じだ。検索無しで新しいトピックを発見する場やニュースソースになり、知り合いとのコミュニケーションにも使える。メールで連絡が取れない人もTwitterなら行動をトラッキングした上でコンタクトできる。
何より凄いは、日々の生活や思考のコンテクストが共有できる点だ、これは他のコミュニティでもあるが、Twitterだけで上記の様な役割を統合できるのがユニークな点だ。
受動と能動のバランスの良さ、頭の体操的な感覚も
また、受け身の部分と能動的な行動のバランスが取れるのが良い気がする。ウェブをただブラウズするだけの空しさというか不安感があるのは事実だろう。その点、Twitterは、つぶやきを見る/リンクを見る/つぶやく/他者からの反応を得る/他者のぶつやきを見る/他者のつぶやきに反応する・・・等々、拡がりと行為の種類が意外に幅広い。実際、頭の使う場所(刺激される場所)もその都度、どんどんと変化する感じがして、受け身だけのウェブの利用とは大分様子がちがう気がする。
“つぶやく”は現代人の1つの行動様式に?
もはや“つぶやく”は現代人の1つの行動様式になるのか?(ちょっと大げさだが)つぶやかない人は他者とコンテキストが共有できず、コミュニケーションサークルの外側で暮らすことになってしまうのだ。
Twitterを取り巻くトピックがさらに熱くなってきた。Twitterはもはや1サービスというよりも、コミュニケーション・プラットフォームとしての位置を確立し始めている。つぶやいた結果が集約されコンテンツとなど、Twitterを内部に取り込んだサービスも日々続々と登場している。Twitter本社とコンタクト人に話を聞いたが、かれらもTwitterを取り込んだ様々なサービスの登場を望んでいるそうだ。
ユーザーにとっては統合的なコミュニケーション・メディアインターフェイス
ユーザーにとっては、新しいネット社会とのコミュニケーション・メディア・インターフェイスとしての意味が定着してきた感じだ。検索無しで新しいトピックを発見する場やニュースソースになり、知り合いとのコミュニケーションにも使える。メールで連絡が取れない人もTwitterなら行動をトラッキングした上でコンタクトできる。
何より凄いは、日々の生活や思考のコンテクストが共有できる点だ、これは他のコミュニティでもあるが、Twitterだけで上記の様な役割を統合できるのがユニークな点だ。
受動と能動のバランスの良さ、頭の体操的な感覚も
また、受け身の部分と能動的な行動のバランスが取れるのが良い気がする。ウェブをただブラウズするだけの空しさというか不安感があるのは事実だろう。その点、Twitterは、つぶやきを見る/リンクを見る/つぶやく/他者からの反応を得る/他者のぶつやきを見る/他者のつぶやきに反応する・・・等々、拡がりと行為の種類が意外に幅広い。実際、頭の使う場所(刺激される場所)もその都度、どんどんと変化する感じがして、受け身だけのウェブの利用とは大分様子がちがう気がする。
“つぶやく”は現代人の1つの行動様式に?
もはや“つぶやく”は現代人の1つの行動様式になるのか?(ちょっと大げさだが)つぶやかない人は他者とコンテキストが共有できず、コミュニケーションサークルの外側で暮らすことになってしまうのだ。
2009年11月25日水曜日
後戻りできない感
情報化・IT化が生み出したもの:人・サービス・モノ余り社会
前述の「構造的デフレ」もその一環なのだが、情報化・IT化による社会・消費の構造的な変化はとても大きな流れになっている。最近、その事の重大さを今更ながらかみしめている。
情報化・IT化は全社会的な領域で、価値や関係の再定義、流通の短絡化を実現した。結果、人、サービス、モノ・・・・全ての分野で余剰を生み出す持続的なトレンドが作り出された。
後戻りはもうできない:新しい産業の創造が求められている
私たちは、もはや短絡化したままで放置することはできないのだ。新しい価値を生み出すサービスや産業を急いで作り出さなければならない。もちろん既にその萌芽も沢山見ることはできる。ただこれで、人口の多くが暮らせるほどの産業になるか?といえばそこへ至る道はかなり遠い。
コモディティの拡大とシャッター通りの拡大
短絡化はコモディティ化するモノ・サービスを増加させる。加えて、コモディティ化したモノ・サービスの集中化を加速する。集中化で失われた需要は、駅前のシャッター通りの様に戻ってこない。水脈の流れが変わったのだ。次にそこに水が流れてくるのは、いつなのかは想像がつかない。
もちろん、全てがコモディティ化するわけでもなく、独自の価値を持つモノ・サービスはその居場所を作ることができるだろう。それが何なのか、そこを探すのも1つの答えだろう。
衛星国家としての立ち位置
あるいは、旧来のパラダイムから抜け出ることができなければ、近隣の物的な成長を遂げる国に依存して、成長のおこぼれにあずかることになる。独自の立ち位置を持てるかどうかが今、問われている。そうでなければ、日本は技術移転元としていずれお払い箱になるか、所得レベルを下げて、近隣の成長国に対抗できる製造国として生き残るしかないかもしれない。
未踏の道へ向けて進む決意をする時
ともかくももう、後戻りはできない。この数年で新たな道を見いだすことが、自分にとっても、日本にとっても求められている。実に面白くも、厳しい時代になったものだ。
前述の「構造的デフレ」もその一環なのだが、情報化・IT化による社会・消費の構造的な変化はとても大きな流れになっている。最近、その事の重大さを今更ながらかみしめている。
情報化・IT化は全社会的な領域で、価値や関係の再定義、流通の短絡化を実現した。結果、人、サービス、モノ・・・・全ての分野で余剰を生み出す持続的なトレンドが作り出された。
後戻りはもうできない:新しい産業の創造が求められている
私たちは、もはや短絡化したままで放置することはできないのだ。新しい価値を生み出すサービスや産業を急いで作り出さなければならない。もちろん既にその萌芽も沢山見ることはできる。ただこれで、人口の多くが暮らせるほどの産業になるか?といえばそこへ至る道はかなり遠い。
コモディティの拡大とシャッター通りの拡大
短絡化はコモディティ化するモノ・サービスを増加させる。加えて、コモディティ化したモノ・サービスの集中化を加速する。集中化で失われた需要は、駅前のシャッター通りの様に戻ってこない。水脈の流れが変わったのだ。次にそこに水が流れてくるのは、いつなのかは想像がつかない。
もちろん、全てがコモディティ化するわけでもなく、独自の価値を持つモノ・サービスはその居場所を作ることができるだろう。それが何なのか、そこを探すのも1つの答えだろう。
衛星国家としての立ち位置
あるいは、旧来のパラダイムから抜け出ることができなければ、近隣の物的な成長を遂げる国に依存して、成長のおこぼれにあずかることになる。独自の立ち位置を持てるかどうかが今、問われている。そうでなければ、日本は技術移転元としていずれお払い箱になるか、所得レベルを下げて、近隣の成長国に対抗できる製造国として生き残るしかないかもしれない。
未踏の道へ向けて進む決意をする時
ともかくももう、後戻りはできない。この数年で新たな道を見いだすことが、自分にとっても、日本にとっても求められている。実に面白くも、厳しい時代になったものだ。
2009年11月6日金曜日
Twitterって何が面白い? 新しい?
以前にも書いたが、長らく放置していたTwitterを最近になって触っている。加えて、自分だけでなく周囲の人たちにも、話題にし、勧めることが多い。新しいガジェットだからといって、面白がるだけだと10年くらい早くて、あまり実利につながらないことが多いのだが、今回は寝かせ具合が丁度良かったのではないかと思っている。
Twitterを機能で説明しても、何が面白く、新しいのかは、なかなか要領を得ない。「使ってみなければわからないよ。」というのが結論なのだが、それではあまりに不親切なのでいくつかの視点でその特性の説明を試みてみよう。
1)強迫観念につながらない適当なルーズさ
適当にルーズなのが良い。読むのも、書くのもあまり脅迫的にならない。「すべて漏らさずに対応しなければ。」といった程の切迫感が無い。だらだらと流れてゆくタイムラインは、時間が無かったり、気が向かなければとばし読みしても良いし、後から読み直すこともできる。また、個人宛のダイレクトメッセージや@メッセージはそれだけで見ることもできるので見落とす心配もあまり無い。 これは、垂れ流しのブロードキャスト的な感覚とメールが合体している様な特性。
2)私的な感じのままの社会や著名人とのつながり
私的な感じを基本とした、社会や著名人とのつながり感。実際の知り合いと各界の著名人のつぶやきやニュースが同じタイムライン上を流れて行く。まったくフラットな環境で同じように見える情報は、身近さを伴って自分の中に入ってくる。これは、携帯メールやポケットベルのコミュニケーションにちょっと似ている。(大分古いですね)
次に、インターネットメディアならではのハイパーリンクによる、情報の拡がりがあること。一見、私信的な感覚なのに、クリックするだけで、ブラウザーとシームレスにつながり、様々な情報へとつながってゆける。今までのハイパーリンクを使ったどのツールよりも拡がり感を僕は感じる。
3)増幅力の高い、自分の好みに合う知性・情報との出会いの拡大
各人の「フォロー」「フォロワー」というつながりの属性を容易に見ることができることで、その人の関心・交友領域を一目で見ることが出来る。気になる、あるいは共感する誰かのつながりを、部分的に引用することで、知りうる情報・知性との関わりの拡大を飛躍的に加速することができる。これまでもSNSやソーシャルブックマークでもあったが、その増幅度は最も大きい気がする。
4)新しいデバイスとの適合性
自分はPCとiPhoneでTwitterをしているが、iPhoneとの相性の良さが何より印象的だ。タイムラインを見るのに耐える画面サイズ。そこから画面をタッチするだけでハイパーリンク機能で情報をシームレスに見られるインターフェイス。写真やジオタグをささやきに組み込める機能性。140字という制限にぴったりなちょっとプアな入力環境。これはこれまでの携帯電話では実現できなかったし、スマートフォンでもなかなかここまでの、ぴったり感は無かった。その意味で、アンドロイドを含む次世代のモバイル端末をブレークさせるサービスとしての意味もありそうだ。
5)実名コミュニケーションの実験
これまでのインターネットのコミュニティツールと決定的にちがうのはここかもしれない。殆どの人、特にアクティブに発言する人たちの殆どが実名、または容易に実名を知ることができる状態で参加している。自分も実名で参加しているが、あまり不快な思いはしていない。メールと比較してもはるかにスパムは少ないが、これがどう防げるかが今後のカギになりそうだ。
とはいえ、実名のネットコミュニケーションが成立するのか?どこまで価値を持つのか?その意味で壮大な実験だとも言える。
Twitterを機能で説明しても、何が面白く、新しいのかは、なかなか要領を得ない。「使ってみなければわからないよ。」というのが結論なのだが、それではあまりに不親切なのでいくつかの視点でその特性の説明を試みてみよう。
1)強迫観念につながらない適当なルーズさ
適当にルーズなのが良い。読むのも、書くのもあまり脅迫的にならない。「すべて漏らさずに対応しなければ。」といった程の切迫感が無い。だらだらと流れてゆくタイムラインは、時間が無かったり、気が向かなければとばし読みしても良いし、後から読み直すこともできる。また、個人宛のダイレクトメッセージや@メッセージはそれだけで見ることもできるので見落とす心配もあまり無い。 これは、垂れ流しのブロードキャスト的な感覚とメールが合体している様な特性。
2)私的な感じのままの社会や著名人とのつながり
私的な感じを基本とした、社会や著名人とのつながり感。実際の知り合いと各界の著名人のつぶやきやニュースが同じタイムライン上を流れて行く。まったくフラットな環境で同じように見える情報は、身近さを伴って自分の中に入ってくる。これは、携帯メールやポケットベルのコミュニケーションにちょっと似ている。(大分古いですね)
次に、インターネットメディアならではのハイパーリンクによる、情報の拡がりがあること。一見、私信的な感覚なのに、クリックするだけで、ブラウザーとシームレスにつながり、様々な情報へとつながってゆける。今までのハイパーリンクを使ったどのツールよりも拡がり感を僕は感じる。
3)増幅力の高い、自分の好みに合う知性・情報との出会いの拡大
各人の「フォロー」「フォロワー」というつながりの属性を容易に見ることができることで、その人の関心・交友領域を一目で見ることが出来る。気になる、あるいは共感する誰かのつながりを、部分的に引用することで、知りうる情報・知性との関わりの拡大を飛躍的に加速することができる。これまでもSNSやソーシャルブックマークでもあったが、その増幅度は最も大きい気がする。
4)新しいデバイスとの適合性
自分はPCとiPhoneでTwitterをしているが、iPhoneとの相性の良さが何より印象的だ。タイムラインを見るのに耐える画面サイズ。そこから画面をタッチするだけでハイパーリンク機能で情報をシームレスに見られるインターフェイス。写真やジオタグをささやきに組み込める機能性。140字という制限にぴったりなちょっとプアな入力環境。これはこれまでの携帯電話では実現できなかったし、スマートフォンでもなかなかここまでの、ぴったり感は無かった。その意味で、アンドロイドを含む次世代のモバイル端末をブレークさせるサービスとしての意味もありそうだ。
5)実名コミュニケーションの実験
これまでのインターネットのコミュニティツールと決定的にちがうのはここかもしれない。殆どの人、特にアクティブに発言する人たちの殆どが実名、または容易に実名を知ることができる状態で参加している。自分も実名で参加しているが、あまり不快な思いはしていない。メールと比較してもはるかにスパムは少ないが、これがどう防げるかが今後のカギになりそうだ。
とはいえ、実名のネットコミュニケーションが成立するのか?どこまで価値を持つのか?その意味で壮大な実験だとも言える。
2009年10月23日金曜日
構造的デフレ
最近、仕事先で話す話題の一つに「構造的デフレ」という仮説がある。現在デフレは景況によるもののとして捉えられることが多いが、「実はそれはごく一部でもっと構造的な影響が背景にあるのではないか。」とでも表現できる問題意識がその話の中心になっている。今日はそのあたりを備忘録がわりに記述しておこうと思う。
1)消費行動の急激な変化(消費行動のE化)
最近のインターネット販売の伸びは著しいものがある、最大手アマゾンにしても年率で15~20%程度の伸び(直近の発表では対前年比21~36%という数字もある)を毎年続けている。その売り上げの伸びがどこから来ているのかというと、ネット販売の中での集中化ということ以上に、リアル店舗での購買からの移行が多いと予想される。リアル/ネットの商取引の規模を正確に把握できている統計は無いのであくまで推測に過ぎないのだが、その移行規模は相当な大きさと予想される。消費行動のE化とでも呼べるこの現象は、消費全体、サービス・商品の価格に対して以下の様な影響を与えていると思われる。
(アマゾンの全体売上が4半期で50億ドルを超えているので通年で2兆円程、日本が約1割とされているとすると2000億?(随分と大きい数字)、その規模の仮に30%の成長率とすると年間で600億程度規模の売上がどこからか移行していることになる。経産省発表のBtoC ECのデータを見ると市場全体では毎年1兆円程の規模で拡大している。
あくまで想像だが、BtoCの消費規模が拡大していないとすると、この1兆円の拡大は、従来の流通からECへの移行によって支えられれているのではないだろうか。加えて、1兆円という数字よりも実際はより大きな数字が移行している様な感覚もある。消費全体の正確な統計数字が無いこともあり、このあたりがはっきりと見えるまでにはまだ時間がかかるだろう。
以下にその傾向を後押ししているであろう現象・動向をあげておこう。
○購買に関わる検討・情報摂取行動の短縮化・合理化
インターネットにより、商品・サービス情報の取得や比較検討が飛躍的に容易になった。それにより、購買前の検討行動や移動に費用や時間がかからなくなった。以前なら雑誌を買ったり、実際に店に出向いて情報を得たり・比較検討する行動が多くみられたが、そのかなりの部分がインターネット内で完結する様になった。
○価格比較の容易化
インターネットにより、商品情報や仕様に加え、価格比較が容易になり。低価格な売り手に購買が集中することになった。低価格を実現している売り手は、調達・購買・配送等の各プロセスを合理化(中抜き、低コスト化)しているため、販売に関わる業者数・金額ともに大きく減少している。当然ながら、淘汰される業者が多く発生する。
2)消費行動の情報化(モノからコト消費へ)
生活物資が充足し付加価値競争が行われた結果、供給される商品の品質や品位感は殆どのものが、不満につながらないレベルに到達し、量的には大幅な供給過多になった。付加価値競争がさらに進展する中で、差別化は主に非物的なレベルで行われる様なった。(物的な差別化の困難化)
○モノの情報化
一方、コンピューターや携帯電話の普及・進化が進み情報量が飛躍的に増える中で、生活者は防衛的にも情報のフィルタリング、選択に優れた能力を身につける様になった。 情報レベルでモノの価値が判断される傾向が強まる中、モノと情報が価値レベルでは融合的に処理・判断される様になった。
○消費の情報化
生活者の消費欲求が失われた訳ではないが、それがモノである割合は相対的に減少し、モノさえもコト(情報)としての意識レベルで消費されることが増えた。(モノを購買する時にネタ(話のネタ)になるかどうかといった情報価値で購買がなされることもその現れかと思う。)
コマースのE化&消費の情報化による価格引き下げ効果
消費行動のE化、消費の情報化といった大きなトレンドは、消費行動の合理化・短絡化や物質(モノ)費量は抑制傾向を生み出した。 当然ながら、それら現象の持続的な拡大は、物質やサービスの供給過多傾向を生み出し、価格低下の圧力となっている。加えて景況の悪化により、消費を抑制するムードが加えられさらに強まっていると考えている。ただ、よく言われる景況の変化以上に、上記の現象はより持続的で影響の程度も大きいのでは無いかというのが私の認識だ。
この仮説については継続的に追求し、意見を募ったり、各方面の方々と議論を深めてゆきたいと思う。
1)消費行動の急激な変化(消費行動のE化)
最近のインターネット販売の伸びは著しいものがある、最大手アマゾンにしても年率で15~20%程度の伸び(直近の発表では対前年比21~36%という数字もある)を毎年続けている。その売り上げの伸びがどこから来ているのかというと、ネット販売の中での集中化ということ以上に、リアル店舗での購買からの移行が多いと予想される。リアル/ネットの商取引の規模を正確に把握できている統計は無いのであくまで推測に過ぎないのだが、その移行規模は相当な大きさと予想される。消費行動のE化とでも呼べるこの現象は、消費全体、サービス・商品の価格に対して以下の様な影響を与えていると思われる。
(アマゾンの全体売上が4半期で50億ドルを超えているので通年で2兆円程、日本が約1割とされているとすると2000億?(随分と大きい数字)、その規模の仮に30%の成長率とすると年間で600億程度規模の売上がどこからか移行していることになる。経産省発表のBtoC ECのデータを見ると市場全体では毎年1兆円程の規模で拡大している。
あくまで想像だが、BtoCの消費規模が拡大していないとすると、この1兆円の拡大は、従来の流通からECへの移行によって支えられれているのではないだろうか。加えて、1兆円という数字よりも実際はより大きな数字が移行している様な感覚もある。消費全体の正確な統計数字が無いこともあり、このあたりがはっきりと見えるまでにはまだ時間がかかるだろう。
以下にその傾向を後押ししているであろう現象・動向をあげておこう。
○購買に関わる検討・情報摂取行動の短縮化・合理化
インターネットにより、商品・サービス情報の取得や比較検討が飛躍的に容易になった。それにより、購買前の検討行動や移動に費用や時間がかからなくなった。以前なら雑誌を買ったり、実際に店に出向いて情報を得たり・比較検討する行動が多くみられたが、そのかなりの部分がインターネット内で完結する様になった。
○価格比較の容易化
インターネットにより、商品情報や仕様に加え、価格比較が容易になり。低価格な売り手に購買が集中することになった。低価格を実現している売り手は、調達・購買・配送等の各プロセスを合理化(中抜き、低コスト化)しているため、販売に関わる業者数・金額ともに大きく減少している。当然ながら、淘汰される業者が多く発生する。
2)消費行動の情報化(モノからコト消費へ)
生活物資が充足し付加価値競争が行われた結果、供給される商品の品質や品位感は殆どのものが、不満につながらないレベルに到達し、量的には大幅な供給過多になった。付加価値競争がさらに進展する中で、差別化は主に非物的なレベルで行われる様なった。(物的な差別化の困難化)
○モノの情報化
一方、コンピューターや携帯電話の普及・進化が進み情報量が飛躍的に増える中で、生活者は防衛的にも情報のフィルタリング、選択に優れた能力を身につける様になった。 情報レベルでモノの価値が判断される傾向が強まる中、モノと情報が価値レベルでは融合的に処理・判断される様になった。
○消費の情報化
生活者の消費欲求が失われた訳ではないが、それがモノである割合は相対的に減少し、モノさえもコト(情報)としての意識レベルで消費されることが増えた。(モノを購買する時にネタ(話のネタ)になるかどうかといった情報価値で購買がなされることもその現れかと思う。)
コマースのE化&消費の情報化による価格引き下げ効果
消費行動のE化、消費の情報化といった大きなトレンドは、消費行動の合理化・短絡化や物質(モノ)費量は抑制傾向を生み出した。 当然ながら、それら現象の持続的な拡大は、物質やサービスの供給過多傾向を生み出し、価格低下の圧力となっている。加えて景況の悪化により、消費を抑制するムードが加えられさらに強まっていると考えている。ただ、よく言われる景況の変化以上に、上記の現象はより持続的で影響の程度も大きいのでは無いかというのが私の認識だ。
この仮説については継続的に追求し、意見を募ったり、各方面の方々と議論を深めてゆきたいと思う。
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