2009年12月30日水曜日

「近代化」がコモディティに

日本が長らく恩恵を受けてきたアドバンテージがコモディティ化しているのでは?という問題提起です。備忘録的に列挙しておきます。

○色々な事件はあったものの、日本はこの100年ほど、欧米諸国に互して活動できるアジア唯一の国としての立ち位置を保ってきた。ただ、その立ち位置そのものが急激にアドバンテージを失いつつある。

○日本がアドバンテージを築けたのは、アジアの国としては唯一、圧倒的に早期に社会・産業の近代化を実現したことにある。それにより、欧米の国々とは対等に近い立場で拮抗し、アジアの国々に対しては経済先進国として優位な立場を安定的に持つことができた。

○社会・経済の近代化が、アジアの多くの国々で急激に進み、その程度と範囲もどんどん拡がって行く。

○結果、日本が長らく基盤としてきた優位な立場が急激に陳腐化している。

○日本はこれまでのアドバンテージにしがみつかず、あらたな社会的・産業的な価値を持たないと、国の存在自体がコモディティになってゆく。

ちょっと乱暴で単純化された見方ではありますが、どちらへ進むべきか?と考える時に、頭の中に置いておきたい視点だと思っています。

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