2011年2月6日日曜日

春節休暇の奈良、京都


 先週の木、金(2/3,4)で奈良、京都に出かけてきた。目的は未来のプロジェクトの視察と仕込みだったのだが、訪問の際に最もインパクトがあったのは、寺社で多く出会った人たちだった。視察で出向いた東大寺の境内を埋め尽くしていたのは、東洋系の海外からの観光客だった。彼らの会話の言語から推察するに、中国の人たちが8割、残り2割ほどが韓国からといった構成だった。アングロサクソン系の外人や日本人は本当に少数派だ。

 お寺の駐車場で観光バスから降り、視察・観光する。楽しげに話し、一眼デジカメで写真を撮りながら歩く。ただ、その他のことはあまりしていない。参道で客を引く人力車の人たちは、あまり乗ってもらえないらしく、わざわざ日本人である我々に声をかける。確かに見ていると人力車も売店もあまり彼らにはアピールできていない。奈良の街中でもほとんど見かけない。バスに乗り観光地を移動し、宿舎に行く、その後は土産物を大阪市内等で買い、関空へ直行するのだろう。

 奈良の後の京都でも祇園の街中も同じ状態で、地場の店舗がその恩恵を受けている様には余り見えない。リピーターとしての来訪が増えればより多様な楽しみ方が見られる様になるかも知れないが、それまではまだまだ時間がかかるだろう。

大量の外国からの観光客が素通りするだけの場所。彼らの来訪を商売の機会として活かすには、受けて側の大きな意識の転換と知恵が必要だと感じた。

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