2010年9月1日水曜日

昨今のタブレット端末の新しさ

利用する気分が新しい端末

タッチパネルを備えたミニコンピューター。これはかなり古くからある。古くは自分も愛用していたAppleのNewton、そのスピンアウトで生まれたPalm Pilot、その後もWidowsのタブレット型のPC。タッチパネルで操作するコンピューター。これは決して新しいアイデアではない。もちろん、技術の進化で小型化・薄型化、高速化といった変化はある。ただ、機能的にはさほど変化していない。

だだ、最近生まれたiPhoneとiPadからその様子が少し変わってきた。マシンとしてのスゴサはあまりないが、使い勝手や使う側の気持ちが少しちがう。

画面の中の機能・役割を示すアイコンをさわってアプリを起動する。そのアプリの中に居るときは、まわりのアプリのことは考えない。何かをしていても他のアプリケーションの存在が頭から離れないPCとは大きく異なる。何をするか、何を期待しているのかが明確なまま、操作し情報をやりとりする。これがデジタルデバイスで実現したことが新しい。

何でもできる端末を超えた、使い心地と自然さ

電卓にはじまり、ワープロあたりまでは、デジタルデバイスは機能上の制約で単能型がほとんどだった。パソコンが出てくるとその機能進化とともに、多機能化が急激に進展した。携帯電話も通話のみの単能からメール、カメラ、インターネットブラウズとどんどんと多機能端末へと変化した。

機器が多機能化する中で、その多機能さ複雑さに対応できる人たちと、対応できない恐怖を抱く人に世の中がどんどん別れていった。いわゆるデジタルデバイドだ。

対して今、増殖中のiPhone、iPadはどうだろうか。適応力のある子供はともかく、高齢の方でもすぐに操作できることが多い様だ。1つにタッチパネルオペレーションが助けている、銀行ATMや駅の券売機でさわって操作することに馴れた人が大多数になっている。もう1つ大きな理由は、目的のアプリさえ起動できれば、選択肢も限られ、他のアプリに飛んで行くこともない単能型の環境だ。このわかりやすさと安心感はおそらくかつてのデジタルデバイスにはあまり無かったのではないだろうか。

単能でさわれるマシンが切り開く古くて新しい世界

太古から人間にすり込まれている思考回路や反応の仕方、それにより沿った新しいデジタルデバイス。その意味で、現在のiPhoneやiPadは新しいあり方と可能性を示しているのではないだろうか。本当に誰もがストレス少なく使えるデジタルデバイス。触れて、多機能を意識させたないデバイスこれが本当に社会を変える存在になるのはこれからなのだ。

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