2010年4月26日月曜日

日本の輸出

輸出品の単価低下を取り上げた日経新聞の記事
2010/4/26付の日経済新聞朝刊で「アジア輸出 稼ぎにくく、汎用品中心、低い単価 」という記事を目にした。日本からの輸出品の平均単価が13%低下していることからこの様な表現になった様だ。

低単価化の理由はまだ不明確
ただ、この記事では平均単価が低下している事実を示しているだけで、その背景については語られていない。中国や韓国メーカーが評価を高める中で、日本の商品に対する評価が相対的に低くなっているのか、中国を中心とした新興市場では品質より価格が重視されているからより低価格の商品にシフトしているのか、その理由はこの記事だけからは分からない。

新興国市場で方向性を見失いかけているのか?
幸い、中国市場などでは日本製品に対する品質神話はまだ残っている様だが、日本ブランドで海外生産の場合は、そのアドバンテージはさほどでは無いだろう。中国や韓国のメーカーの品質・デザインが急激に向上する中、そこで、何で勝負するのかを明確にして臨まないと。単なる価格勝負に追い込まれていくことは目に見えている。

日本企業・ブランドの提示できる価値は?
問題は日本が長らく指向してきた“付加価値”が、その価値を揺るがしていることにある。“価値”とは何か? 新興市場における価値は何か? 日本の培ってきた価値がそこで価値を持つのか?をしばらく問い続ける必要がある。

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